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薬用植物振興のために

イブン・アル・バイタール協会(NGO)
  

イブン・アル・バイタールは、モロッコ王国の法律、ジュマード I、1378(1958年11月15日)の勅令第1-58-376号に基づいて1999年に設立された協会です。この協会は、NGO です。

イブン・アル・バイタールには、30名の会員と、5名(会長、副会長、事務局長、副事務局長、会計)からなる理事会とを擁しています。これらの人々はボランティアとして活動しています。

イブン・アル・バイタールの組織は、下記の事項を目標として掲げています。

  • モロッコの薬用植物の振興と保護
  • これらの薬用植物に基づいた収入創出活動の実施
  • 田園地域の女性の地位向上
  • 環境保護
 

イブン・アル・バイタールの会長は、ズビダ・シャルーフ教授が務めています。

ラバトのモハメッド V 世-アグダル大学の理学部の教授であるシャルーフ夫人は、80年代に開始した基礎研究の後、アルガンツリーの有効利用に関して国家博士号を取得しました。何千年も前からベルベル人が食用及び化粧品として利用してきた稀少なオイルをもたらすモロッコ特有の樹木であるアルガンツリーの保護に強い関心を抱いて、同夫人は、アルガンツリーの産物の有効利用と地域共同体の参加とによってアルガンツリー林の持続可能な開発が可能になると確信してタルガニン・プロジェクトを実施しました。

同夫人は、最初はラバト大学の研究者として他のパートナーと協力して、1996年には既にこの地方において改善された技法を用いたアルガンオイルの生産と販売のための協同組合の設立活動を開始していました。1999年にイブン・アル・バイタール協会が設立され、こうした開発のための作業を引き継ぎました。

実施した活動
オイル抽出協同組合の設立

シャルーフ夫人とラバト大学理学部とによって3つの協同組合が設立されました(1996年にタマナールのアマル協同組合、1997年にティジの協同組合、 1998年にメスティの協同組合)。このうちの2つは他のパートナーとの協力によって設立されたものです(ティジおよびメスティ)。イブン・アル・バイタール協会は、2002年には2つの新しい協同組合(ティウートの協同組合およびアイトバハの協同組合)を開設しました。

2003年には、4つの協同組合が連合してタルガニン協同組合連合体(GIE TARGANINE)が誕生しました。

この産業部門の上流に位置する組織として、30の粉砕協同組合が2004年に開設されました。

協同組合の人員のためのいくつかの教育が実施されました。それは、識字教育、抽出技法、オイルの質、種子(仁)のトレーサビリティ、協同組合の経営等に関するものです。

こうした活動は、多くのパートナー達の支援によって実施されました。

アルガンオイルを主成分とする製品の販売促進活動

アルガンオイルの販促活動の主な中心は外国市場です。この3年間に実施された活動には、とりわけ下記のものがあります。

 

  • 2000年:販促用パンフレットの作成、インターネットサイトwww.targanine.comの開設(国際開発研究センターが資金提供)。

  • 2001年:スローフード大賞受賞、モントリオール(カナダ)にてアルガンオイル会議開催(在カナダモロッコ大使館が資金提供)、新しいラベルおよび新しいロゴのデザイン、観光コースへの組み込み(観光省との共同作業)、国内外の様々な展示会に参加。

  • 2002年:アルガンオイルを主成分とする様々な製品のためのロゴのデザイン、モナコのアルベール皇太子のご臨席もとでのティウートの協同組合の正式発足、様々なドキュメンタリーのテレビ放送、トリノの展示会でスローフードによる販売促進活動、国内外における多くの会議。

  • 2003年:販売促進のために、日本およびヨーロッパの複数の都市を訪問。

識字教育

2000年からは、協同組合に加入している女性達の教育プログラムに識字教育が加えられました。

GIE (タルガニン協同組合連合体)の設立

イブン・アル・バイタールは、4つの協同組合(タマナールのアマル、ティジのアジュディーグ、アイトバハのタルガンならびにティウートのタイトマチン)をひとつの経済利益団体 (GIE) に連合させました。「タルガニン」という名称のこの GIE は、国内および国際市場においてオイル抽出協同組合の製品の販売促進および販売を行うことを目的としています。また、この GIE は、ラインの品質管理、教育ならびに新製品の研究も実施します(モナコ公国およびアグロポリスによる資金提供)。

30の粉砕協同組合の開設(フランドル地方政府による資金提供)

アルガンオイル産業の上流部門において、イブン・アル・バイタールは、現在、60の粉砕協同組合の2,500人以上の女性に対して識字教育を実施しています。このプロジェクトは、2004年2月13日に、CNDA(国家開発・識字教育センター)と共同での8ヶ月の識字教育プログラムによって開始されました。このプロジェクトは、モロッコ王国の 4 つの州、すなわち、アガディール、エッサウィラ、タルダントおよびティズニットを対象としています。これらの協同組合の目的は、下記のものです:

 

  • アルガンオイルの販売増加による収入の恩恵をより多くの女性が得ることができるようにする。

  • 原料調達を安定化させ、仲介業者なしに、精選された原料を確保できるようにする。

  • アルガンオイルのラベル表示(原産地呼称統制)の準備のために、上流部門を組織化する。